【11月7日 防災デイキャンプ2021】

児童生徒の安全を確保する地域体制とネットワーク作りを構築し、適切で安全な行動能力を身につけた学童自主防災リーダーを育成することを目的として室蘭市・登別市・登別室蘭青年会議所協働による防災事業『防災デイキャンプ2021』を市立室蘭看護専門学院にて開催いたしました。

本事業には、登別市、室蘭市の小学生が参加され、市立室蘭看護専門学院の学生がボランティアスタッフとして協力していただきました。

まず初めに、室蘭市消防本部による消火器の訓練と消防車を見学させていただきました。

消火器の正しい使い方は大人でも教えてもらう機会は少ないと思います。子供たちにとっても周りの大人にとっても大変貴重な経験をさせていただきました。

続いて、各班に分かれてフィールドワークを行いました。このフィールドワークでは地図を見ながら身の回りにある避難所などの防災に関わる施設や、消火栓などの設備がどこにあるのかを確認したり、災害時に危険な箇所になりうる場所を確認して歩きました。

普段何気なく過ごしている場所に、防災に関わるものが沢山あると気付き、災害時に適切で安全な行動をとるための意識を高めることができました。

フィールドワークから帰ってきてからの昼食は、アルファ化米や缶詰めのパンなどの非常食をいただきました。非常食であっても味は大変おいしく、子供たちにも好評でした。実際に非常食を食べ、非常食の味を知っておくことは災害時にも役立つ経験でした。

昼食後は、フィールドワークの報告会を行いました。子供たちは緊張しながらも、地域を歩いて知ったことや気づいたことを、一生懸命発表してくれました。報告会をすることで、フィールドワークを振り返り学びを深めることができました。

そして、段ボールベットの組み立て体験を行い、避難所生活での辛い環境をを少しでも和らげるための工夫を学びました。

最後に、NHK札幌で夕方の番組「ネットワークニュース北海道」の気象キャスターを務める。ウェザーマップの浜崎 慎二 気象予報士から、天気の知識を学んで身の危険にいち早く気付く力を高めることを目標とした講演会をしていただきました。気象情報と警戒レベルとの関連性を知ることで、身を守るための行動を迅速に行うことが重要であると教えていただきました。

朝から内容が盛り沢山の防災デイキャンプでしたが、子供たちは最後まで元気いっぱいに参加してくれました。

デイキャンプで学んだ知識や経験が、災害時での適切で安全な行動につながる一助になることを願っております。

お忙しいなか、講演をしてくださった浜崎 慎二 気象予報士をはじめとしますご協力くださった多くの皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。