各 位
２０２０年度、日本においては、東京オリンピックが。
公益社団法人日本青年会議所においては、横浜にて世界会議、札幌にて全国大会が。
そして、当青年会議所では、創立１５周年記念式典や道南エリア（北海道のＪＣを４つに分けたＪＣＩ登別室蘭が所属するエリア）のスポーツ大会を開催する年であり、日本、北海道、登別室蘭の地域が活性化する１年になるはずでした。
様々な想いを胸に抱き、１月に最初の行事である新年交礼会を終え、無事にスタートをきることができたと少し安心した矢先、２月から誰もが経験したことのない環境に置かれ、そこからは難しい判断と決断の連続となりました。
当初予定していたスケジュールを白紙に戻し、この地域のために今行うべきこと、できることを模索して、休校が続いた子供たちのために、室蘭市、登別市の両教育委員会の皆様にご協力いただき、小・中学校の先生やＡＬＴの先生からのメッセージ動画を掲載したり、ステイホーム期間をより楽しく過ごしてもらうために折り紙選手権を開催したり、室蘭市内の企業様の御協力を得てマスクを仕入れ、両市の関係諸団体の皆様に（購入したうちの一部を寄付していただくシステムで）マスクを購入していただき、両市に寄贈したり、医療従事者の方々への感謝の想いをのせたのぼりを掲示をしたりと、感染拡大防止の啓発ポスターの配布やＨＰ、ＳＮＳでの呼びかけなどを行いました。
御協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。
青年会議所では、ＷＥＢ会議が主流となり、例会などもほとんどがオンラインで開催。
集まっても会議のみで懇親会は開催しない。
これまで集まることに重きが置かれていたのが、集まりたくても集まれない状況になり、新型の感染症という目に見えない未知のものとの闘いは、人の命や仕事に大きな影響を与えるということもあり、意見が真っ二つに分かれました。
集まらないに越したことはない。しかし、本当にそれでいいのか。
集まらなくてもできること、集まるためにできること、様々なことを大勢の人が考え、悩み、時には苦渋の決断をして、様々な選択を行った２０２０年。
この忘れられない１年の理事長として、何とか１年間職務を全うできたのは、関わってくださった全ての皆様のおかげです。
思うところは沢山あったかと思いますが、何も言わずに見守り続けてくださった当会の先輩諸氏の皆様。
同じ環境下でこの事態を共に乗り越えようと、情報提供、情報交換しながら連携してくださった全国
各地の理事長の皆様。
何かと一年間気にかけていただいた、各地のＪＣ現役メンバー、ＯＢ・ＯＧの皆様。
そして、社業に多大な影響が出ていても、賛同できないことがあったとしても、一年間それぞれの役目を果たそうとついてきてくれた当会のメンバーの皆さん。
そして、一番近くて支えてくれた及川専務理事、陰ながらフォローしてくださった宮本直前理事長、上村実行委員長、久保監事、米塚監事。
本当にありがとうございました。
困難な状況で私たちがどうあるべきか、青年会議所とはどんな団体であるべきかを考える機会となった２０２０年度は、皆さんが図らずも個々の進化に必ず誘われた年であったと思います。
そして、当たり前に行えていたものが、そうではなく、様々な状況が整えられ、大勢の方々に支えられて行うことができていたということを、改めて実感した年となりました。
今後、この一年間の歩みが、皆様の幸せな生活の糧になる年であったと思える日が来ることを祈念しております。
個人的には至らない点が多々あり、反省や後悔もありますし、したかったことが出来なかったという事実はありますが、何もできなかった年ではありません。
この一年の当会の歩みに誇りをもって、この年の理事長で良かったと思っております。
昨日までに本年度ご卒業される３名の卒業生に無事卒業証書をお渡しし、本日、２０２０年度の最終日まで活動してくれた委員会の仕事を見届け、理事長の任を解かせていただきます。
明日より、２０２１年度 第１７代の理事長として、後藤田勇人（ごとうだ はやと）君が就任いたします。
非常に強い決意のもと、後藤田理事長は来年大きな挑戦をさせていただくことになろうかと思います。
私も直前理事長として、後藤田理事長のもと、最後の一年間をともに歩ませていただきます。
また、恐れ多いことですが、公益社団法人日本青年会議所 北海道地区協議会 道南エリア担当副会長を仰せつかります。
２０２１年度も、変わらぬご協力とご理解を賜りますことをお願い申し上げまして、２０２０年度 第１６代理事長としての最後の御挨拶に代えさせていただきます。
年末年始、大変冷え込むようですので、くれぐれも皆様ご自愛くださいませ。
一年間、お世話になりました、ありがとうございました。
令和２年１２月３１日
一般社団法人登別室蘭青年会議所
２０２０年度 第１６代理事長
石井 裕子
