MESSAGE

トップメッセージ

躍 動 ~仲間と共に未来を変える~

本年で創立20年目を迎える登別室蘭JCは、昨年、JCの全道大会でもある公益社団法人日本青年会議所北海道地区協議会 第72回北海道地区大会登別室蘭大会を開催し、皆様の多大なるお支えがあったからこそ、大会を成功へ導くことができました。本大会を通して、私が経験した多くの失敗や成功は、改めて手を取り合うことの大切さと一人では成し遂げられないこと、乗り越えられないことも乗り越えることができることを教えてくれました。大きな規模の大会開催地となった登別市、室蘭市は、1983年、1970年をピークに、減少し続ける人口によって、人材不足、担い手不足による、企業の撤退、倒産など地域に与える影響は大きく、現状は住み暮らす私たちの暮らしやすさにも大きな影響を及ぼすと考えます。また、このような影響は人口の流失を加速させ、さらには、まちの活力低下を促す結果を招くと考えます。しかし、私は不安が募る状況だからこそ、手を取り合い、共に地域を盛り上げていく意識をもつことが重要であると考えます。私たちが日々運動を展開する登別市は、泉質豊かな温泉を有し、日本国内外からも多くの観光客が訪れ観光の名所として発展し、近年ではゼロカーボンシティへの挑戦として、自然エネルギーの活用や、省エネルギーへの対策など環境に配慮した取り組みを積極的に行う魅力溢れるまちであり、室蘭市は多様な種類の貨物を取り扱うことのできる室蘭港や、鉄鋼業など第二次産業、第三次産業を中心に発展し、現在ではまちの特性を生かし、産業振興と魅力ある雇用の創出や、まちの資源を生かし、新たな人の流れをつくる取り組みを展開する魅力溢れるまちです。魅力溢れる両市を一つのまちと捉え、広域的な運動を展開してきた私たちは、明るい豊かな未来を見据え、地域に寄り添い、手を取り合い、共にまちづくり運動を展開していく必要があると考えます。一人の百歩ではなく、手を取り合い百人の一歩で地域をよりよく変えていくことが、私の目指すまちづくり運動です。明るい豊かな地域の未来を見据え、どのような困難にも臆することなく、不安や困難が想像される未来を明るく希望溢れる未来へと導く、力強い挑戦の一歩を、共に踏み出しましょう。

理事長  川田 翔太郎

【基本理念】

未来を見据え考動できる組織づくり

【基本方針】

未来を変える組織づくり

未来を変えるひとづくり

未来を変えるまちづくり

未来を変える会員拡大

基本行動計画

1.【未来を変える組織づくり】

総務広報渉外委員会は、組織を下支えする重要な委員会であり、各委員会の活動、運動を活性化させることが責務であります。まずは、組織運営に関わる取り組みを早期に検証し、よりよい変化を組織運営にもたらすことが、活性化させることに大きな影響を及ぼすと考えます。そして、もう一つ重要な要素として団結力の向上に取り組む必要があると考えます。私たちの組織には、統一された理念や信条が存在しますが、年齢や職業、生活環境も違うことから、団結力の向上は容易なことではないと考えます。JCがもたらす様々な機会に、一つの目的をもって全員で取り組み、一致団結の力を発揮できる組織となることが重要です。また、私たちは、地域に寄り添う組織として、これまでも様々な広報のアイディアを取り入れ発信してまいりましたが、発信することだけを目的とするのではなく、共感を得られる広報を目的とし、内外共に興味関心を引く広報について学びを深め、活かすと共に、定期的かつ継続的に発信できる仕組みを取り入れなくては、通年の運動に留まり、広報に対する課題は解決されないと考えます。通年の運動であるからこそ積み上げられた経験に目を向け、課題解決に取り組むことが重要です。さらに、地域に寄り添う組織として、地域が推し進めるまちづくりの方向性に目を向け、継続的な情報収集と共有から、地域と共に歩む意識を醸成すると同時に、各関係諸団体との信頼関係を構築することが大切です。共に組織の団結と活性化を目指し、地域に寄り添った組織づくりを展開しましょう。

2.【未来を変えるひとづくり】

私はこれまで、多くの人に支えられたからこそ、ここまで歩みを進めることができ、人のために考動を起こす姿を、JCの活動、運動を通して、何度も目の当たりにしてきました。青年会議所には修練、奉仕、友情という三信条があり、その中でも修練の連続には必ず仲間が寄り添ってくれていたことからも、真の思いやりを肌で感じることができました。奉仕の精神で、考動を起こし、成し遂げるために修練を重ね、これらを共に乗り越えるからこそ友情が育まれると考えます。自分本位の思いやりや損得ではなく、私は、相手のために時間を使い、困りごとに手を差し伸べ、考動を起こすことこそが真の思いやりだと考えます。私たちが日々活動する組織は、それぞれ違った環境の人が集まる場所です。故に考えが行違うこともあるでしょう。仕事や家庭がある中での活動、運動となっていることに対する理解を深め、互いに歩み寄ることが大切であり、他者を思いやる考動を通し、成長を目指す。だから

こそ、友達ではなく、助け合いから築かれる信頼によって仲間となるのです。今も誰かが一人で困っているかもしれません。そのような時にあなたはどのような考動を起こすでしょうか。共に手を差し伸べられる人財へと成長しましょう。

3.【未来を変えるまちづくり】

私は、JCに入会して以来、様々なまちづくり運動に携わらせていただき、多くの皆様とたくさんの笑顔を共有する経験をさせていただきました。このような経験からも、私は、多くの方々と協働のまちづくりを進めることこそが、JCがもっとも輝きを放つ瞬間であると強く感じております。このことからも、私が考えるまちづくりにもっとも重要な要素は、市民が求めているかどうかにあると考えます。明るい豊かな社会の実現を理念とするJCにとって、自分本位のまちづくりでは、地域によりよい変化は起きないと考えます。地域に寄り添い、耳を傾け、求められる運動の展開が、まちによりよい変化を起こすまちづくりであると考えるからです。また、JCは単年度制のため、1年で組織構成が大きく変わります。この特性からも、私たちのまちづくりには、持続可能且つ、自走可能となる仕組みを取り入れたまちづくりが必要であり、このような仕組みの実現によって、まちの活気は継続され、魅力を向上させることにもつながると考えます。また、持続、自走可能な運動とするには、運動の展開を終着点とするのではなく、次代へつないでいくことを見据え構築し、時代に合わせ、よりよく変化する運動であり続ける仕組みも必要不可欠だと考えます。私たちは、地域に寄り添うまちづくり団体として、なにが求められているのか調査研究を踏まえ、考動を起こし、共に未来を変えるまちづくり運動を展開してきましょう。

4.【未来を変える会員拡大】

JCは20歳から40歳までの品格ある青年を対象とし、構成される組織であり、40歳を機に卒業を迎える団体です。登別室蘭JCにおいても5年後までに現在の約70%が40歳を迎えることとなっており、このことから新たな仲間を増やす活動にも特別注視していかなければ、組織の衰退、解散は避けられません。JCが地域からなくなる影響として、自己を高め、地域や人に寄り添い、まちづくりを推進する青年団体がなくなることから、地域の活気が一つ失われると私は考えます。そのような未来が訪れることのないよう、JCに所属することの価値や存在意義に理解を深めJCの魅力を伝えられる人財になると共に、誰かに任せる会員拡大ではなく一人ひとりが当事者意識をもち、情報と目標の共有で拡大への意識を途切れさせることなく、未来を見据えた考動を起すことが必要です。また、会員拡大への意識が当年のものだけとならないことも重要です。会員を増やし続ける意識の醸成について検証を深め、組織全体が会員拡大を意識し続ける仕組みを生み出す必要があります。会員の拡大は必ず組織の活性化につながることとなります。地域に活気を与え続ける組織として、共に多くの仲間を増やしましょう。

【基本組織編成】

1.総務広報渉外委員会

・活動、運動を活性化させる組織運営

・新年交礼会の開催

・共感を得られる広報

・団結力を向上させる交流事業への参画

・信頼関係を構築する渉外運動

・他委員会との連携

・JC活動、運動に対する参画意識の向上

・その他の取り組み

2.ひとづくり委員会

・JCの三信条に沿った人財の育成

・真の思いやりをもった人財の育成

・他者を思い考動を起こせる人財の育成

・他委員会との連携

・JC活動、運動に対する参画意識の向上

・その他の取り組み

3.まちづくり委員会

・市民に寄り添ったまちづくり

・市民に求められる持続、自走可能な仕組みを取り入れた事業の展開

・まちづくり運動の検証

・他委員会との連携

・JC活動、運動に対する参画意識の向上

・その他の取り組み

4.会員拡大委員会

・JCの魅力に学びを深め、伝えるスキルの向上

・会員拡大への意識を持続させる仕組みづくり

・会員拡大への取り組み

・他委員会との連携

・JC活動、運動に対する参画意識の向上

・その他の取り組み

~結びに~

青年会議所には、メンバーそれぞれの入会動機や活動動機が存在します。仕事のスキルを身に付けたい、人前でしゃべれるようになりたい、人脈を増やしたい。どれも立派な動機だと考えます。私は、当初、人見知りである自分を変えたい、信頼できる仲間が欲しいと思い、入会いたしました。しかし、入会当初は委員会の出席すら疎かにし、自分本位な理由で、全くJC活動に参加しなかった時期がありました。今思えば、少しもったいない時間を過ごしていたかもしれません。そのような私が、JCの活動、運動に価値を感じ始めたきっかけは仲間と共に過ごす時間でした。卒業がある組織の限られた時間の中で、成長できる機会は多く存在し、考動することで掴みとれるものは無限大に存在します。また、私たちはJCにだけ目を向けるのではなく、私たちがこうして活動できているのは、会社や家庭を支えてくれている家族の支えがあることを忘れてはいけません。私は、仕事に、家庭に、JCに、なにひとつ欠けても、その先に明るい豊かな社会は実現されないと考えます。バランスを取ることは難いことではありますが、常に相手を思い、なに一つ犠牲にすることなく、多くの仲間と共に歩みを進めましょう。家族のため、地域のため、そして未来のために。